春爛漫!遅咲きの桜が咲き乱れる東北地方では、例年4月中旬から5月上旬にかけてお花見を楽しむことができます。東北と言えば、でおなじみの青森の弘前公園、秋田の角館、岩手の北上展勝地からなる「みちのく三大桜名所」が有名ですが、他にも多数の花見スポットがあるんです。
そこで今回は、東北地方でおすすめの桜・お花見の名所をご紹介いたします。今年はまだお花見できてないという方にもオススメしたい名所が沢山ありますよ!次のお休みや大型連休に、東北地方へふらりとお出かけしてみてはいかがでしょうか。
目次
■ 【東北】桜・お花見の名所15選
1. 青森県のおすすめ桜スポット
└1-1. 弘前公園(青森県)
└1-2. 芦野公園(青森県)
2. 秋田県のおすすめ桜スポット
└2-1. 角館武家屋敷(秋田県)
└2-2. 桧木内川堤(秋田県)
└2-3. 桜・菜の花ロード(秋田県)
3. 岩手県のおすすめ桜スポット
└3-1. 北上展勝地(岩手県)
└3-2. 小岩井農場(岩手県)
4. 山形県のおすすめ桜スポット
└4-1. 烏帽子山公園(山形県)
└4-2. 米沢城址 / 松が岬公園(山形県)
5. 宮城県のおすすめ桜スポット
└5-1. 白石川堤一目千本桜(宮城県)
└5-2. 西行戻しの松公園(宮城県)
└5-3. 船岡城址公園(宮城県)
6. 福島県のおすすめ桜スポット
└6-1. 三春滝桜(福島県)
└6-2. 日中線しだれ桜並木(福島県)
└6-3. 鶴ヶ城公園(福島県)
■ まとめ
みちのく三大桜名所の一つ「弘前公園」。ソメイヨシノを中心に約2,600本もの桜が咲き乱れ、公園内は一面桜色に包まれます。風に揺られ散った桜の花びらが水面を覆いつくす「花筏」はまさに圧巻の景色!天守閣から下乗橋を渡り、南内門へ向かって歩いていると見えてくる開けた場所には全国的にも珍しく、大人気のハートマークの桜がありますよ♪
2025年で最後となる、“天守”と“桜”、そして“津軽富士・岩木山”のコラボレーションもぜひ抑えておきたいビューポイントです。
◆ 桜の見頃:4月中旬~5月上旬
作家・太宰治が好んでよく訪れたことで知られている「芦野公園」は、日本のさくら名所100選にも選ばれている青森県有数の桜スポット。その見どころは、約80平方メートルにもおよぶ広大な敷地に咲き誇る約1,500本もの桜!満開の桜のトンネルを走る津軽鉄道とのコラボレーションはとても美しく、そのノスタルジックな雰囲気は思わず写真に収めたくなるような日本の原風景です。
例年見頃の時期に開催される“金木桜まつり”では、桜のライトアップはもちろん、民俗芸能などのステージや、屋台なども出店され多くの人で賑わいをみせます。
◆ 桜の見頃:4月中旬~4月下旬
みちのく三大桜名所の一つでもあり、秋田県有数の桜名所として人気を博している「角館武家屋敷」は、東北の小京都としても有名です。その名の通り、趣ある武家屋敷が複数軒を連ね、春には約400本の枝垂桜が華やかな春景色を見せてくれます。黒い武家屋敷と淡い桜色のコントラストは絶妙で、まるで時代を超えたかのような気分を味わえます。
例年、4月中旬から5月初旬にかけて“角館桜まつり”が開催され、ライトアップされた通り沿いの枝垂桜が幽玄な雰囲気に包まれます。
◆ 桜の見頃:4月中旬~4月下旬
角館武家屋敷からほど近い「桧木内川堤」は、約2kmにわたり桜並木が続く、日本さくら名所100選にも選ばれた人気のお花見スポットです。 1934年に、当時の皇太子明仁親王の御誕生を記念して植樹された約400本のソメイヨシノが、春になると一斉に花を咲かせます。
例年見頃の時期に開催される“角館桜まつり”の期間中は、角館武家屋敷通りと一緒に夜間ライトアップも行われ、昼間とは異なる幻想的な桜景色を楽しむことができます。
◆ 桜の見頃:4月中旬~4月下旬
秋田県大潟村の春の風物詩と言えば、県道298号線沿い約11kmにわたり約4,000本もの桜と菜の花が咲き乱れる「桜・菜の花ロード」。ソメイヨシノやヤマザクラ、八重桜が植えられ、その足元には一面の菜の花が広がる県内屈指の絶景スポットです。
春になると、桜の淡いピンク色と菜の花の鮮やかな黄色が織りなす美しいコントラストが楽しめます。例年4月中旬から5月上旬にかけて“桜と菜の花まつり”が開催され、恒例のミニ電車の運行や菜の花摘み取り体験など多彩なイベントも実施され、多くの観光客で賑わいます。
◆ 桜の見頃:4月中旬~5月上旬
岩手県北上市に位置する「北上展勝地」は、日本さくら名所100選にも選ばれた桜の名所で、青森の弘前公園、秋田の角館とともに“みちのく三大桜名所”の一つとして知られています。約2kmにわたって続く桜並木には、ソメイヨシノやカスミザクラなど、約150種類・約1万本もの桜が植えられています。
約90年の歴史を持つ“北上展勝地さくらまつり”の開催期間中は、桜のトンネル内をレトロな馬車が走り、夜間ライトアップや様々なイベントも開催され、地元民や多くの観光客で賑わいます。
◆ 桜の見頃:4月中旬~4月下旬
岩手県の雫石町にある広大な敷地を誇る「小岩井農場」は、桜の名所としても広く知られています。特に、牧草地の中央にそびえる一本桜は格別の美しさを誇り、その景色はまるでアルプスにいるかのような趣があります。残雪の岩手山を背景に咲き誇る桜の大木と、緑の牧草地のコントラストは他ではなかなか見られない絶景です。
また、国の重要文化財に指定されている上丸牛舎周辺には、約90本もの桜が植えられていて、歴史的建造物と桜並木が見事に調和した景色を楽しむことができるのもポイントです。
◆ 桜の見頃:4月中旬~4月下旬
山形県の赤湯温泉街を見下ろす「烏帽子山公園」では、ソメイヨシノや枝垂桜を中心に約1,000本の桜が植えられていて、世界的にも珍しい“エドヒガン”の群生地であることでも有名です。高台に位置している公園からは置賜盆地を一望でき、絶景と桜の両方を楽しむことができるのが特徴。園内には桜の大回廊があり、ゆっくりと散策しながら多彩な桜を堪能できます。
また、烏帽子山八幡宮の鳥居は、“つなぎ目のない石造りの鳥居”として日本一の大きさを誇ります。周辺に咲く枝垂桜との共演は見逃せない絶景スポット!温泉街から見上げるライトアップされた夜桜はとても幻想的で、妖艶な雰囲気に包まれた美しい景色が広がります。
◆ 桜の見頃:4月中旬~4月下旬
戦国武将・伊達政宗の誕生地として有名な米沢城跡地を、市民の憩いの場として整備した「米沢城址 / 松が岬公園」。一部のお堀や石垣は当時のまま残され、戦国時代の趣を感じられる園内には約200本のソメイヨシノが植えられており、桜の季節には一斉に咲き誇ります。
お堀にかかる赤い橋と咲き誇る桜のコラボレーションは圧巻!夜間にはライトアップされ、幽玄な雰囲気に包まれます。また、園内には名将・上杉謙信を祀る神社もあり、歴史を感じながらお花見を楽しめる人気のスポットとなっています。
◆ 桜の見頃:4月中旬~4月下旬
宮城県の大河原町と柴田町をまたがり約8kmにわたって咲き誇る「白石川堤一目千本桜」は東北を代表する桜の名所です。遠くにそびえる蔵王連峰の雪景色と桜のコントラストが絶景で、水面に反射した約1,200本もの桜並木はまるで一枚の風景画のような美しさです。
白石川の堤防沿いにずらっと並び、“一目見ただけで千本もの桜が目に入る”ということからその名が付けられました。桜の期間中、JR東北本線大河原駅~船岡駅間は徐行運転されるため、列車の車窓から美しく華やぐ桜並木を楽しむのもオススメですよ!
◆ 桜の見頃:4月上旬~4月中旬
「西行戻しの松公園」は宮城県松島町に位置し、日本三景・松島を一望できる絶景スポットとして広く知られています。歌人・西行法師が松島を訪れた際、松の大木の下で出会った童子との禅問答に敗れ、松島行きを断念して引き返したという伝説に由来しています。
そんな逸話の残る公園内には約260本もの桜の木が植えられていて、桜越しに見る松島湾とのコントラストは他に類を見ないほどの美しさです。園内は標高差があり場所によって見え方も変わるので、自分だけのお気に入りのスポットを探してみるのもオススメです。
◆ 桜の見頃:4月中旬~4月下旬
日本さくら名所100選の一つでもある東北有数のお花見スポット「船岡城址公園」では、約1,300本の桜が咲き乱れます。桜のトンネルを通り抜け山頂へと続くスロープカーと桜のコラボレーションは必見です!
山頂には町のシンボルとして町内を優しく見守っている船岡平和観音像があり、園内の桜のほか、白石川堤一目千本桜と蔵王連峰を一望できるのも船岡城址公園ならではの見どころの一つ。山頂から見下ろす辺り一面が桜色に彩られた景色は格別で、贅沢なひと時を過ごせます。
◆ 桜の見頃:4月上旬~4月中旬
福島県にある「三春滝桜」は、日本三大桜の一つとして全国的にも有名です。推定樹齢1,000年以上の巨樹で、その美しさはまさに圧巻!最大の特徴は、名前の由来にもなっている滝のように流れ落ちる枝ぶり。四方八方に広がる枝が、春にはピンクの花で覆われ、まるで桜の滝のように見えるその優雅な姿は写真映え間違いなしです。
桜の木としては初めて、国の天然記念物にも指定されています。さまざまな角度から楽しめるよう、滝桜を中心にぐるっと歩きながらの鑑賞も可能。正面から見ると迫力満点、横から見るとしなやかな枝ぶりの流れを感じ、傾斜に立ち少し見上げるとまた違った魅力があり、どこから見ても色んな表情で楽しませてくれます。
◆ 桜の見頃:4月上旬
昭和59年に廃線となった旧日中線の跡地を遊歩道として整備し、約3kmにわたって約1,000本の枝垂桜が咲き誇る「日中線しだれ桜並木」。両側から垂れ下がる枝垂桜が作り出す壮大な桜のトンネルは圧巻で、県内屈指の桜の絶景スポットとしても人気です。
並木道内には、かつて日中線を走っていた蒸気機関車(SL)が展示されていて、桜とのコラボレーションが楽しめるのも見どころの一つとなっています。
◆ 桜の見頃:4月中旬~4月下旬
福島県のシンボル・鶴ヶ城がそびえる「鶴ヶ城公園」。鶴ヶ城は別名“会津若松城”とも呼ばれ、日本で唯一の赤瓦の天守閣を持つお城としても有名な名城です。そんな鶴ヶ城の周辺にはソメイヨシノを中心に約1,000本の桜が咲き誇り、趣あるお城と作り出す春景色は一度は見てみたい絶景です。
本丸の西側にある西出丸エリアは比較的人が少なく、ゆったりと散策しながら桜を眺めるには絶好の穴場スポット。多くの桜が植えられている“帯郭(おびぐるわ)”から、淡いピンク色に華やぐ桜越しに眺める天守閣は絶好のビューポイントです。
◆ 桜の見頃:4月中旬~4月下旬
東北地方でおすすめの桜・お花見の名所情報をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
寒い地域ならではの桜名所が沢山ありましたね!残雪の蔵王連峰や岩手山と桜のコラボレーションは、まさに東北地方ならではの絶景です。
広大な敷地に広がる桜のじゅうたんや迫力満点の桜トンネル、歴史的な背景が色濃く残るスポットなど見どころ満載。この春は、東北地方へお花見に出かけてみてはいかがでしょうか♪
※2025年3月時点の情報です。お出かけの際には最新の情報をご確認ください。
タビックスナビ編集部