日本の秋を鮮やかに彩る“紅葉”。様々な紅葉スポットが各地にありますが、なかでも「京都」は数々の紅葉名所が集まる場所として大人気!
そこで今回は、古都・京都のおすすめ紅葉スポットをご紹介します。定番のスポットはもちろん、夜のライトアップや庭園・歴史ある寺院など、一度は訪れてみたい場所をピックアップ!
気になる紅葉の見頃なども合わせてご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
左京区にある永観堂(正式名称:禅林寺)は、853年に創建された浄土宗西山禅林寺派の総本山です。
京都でも有数の紅葉名所として知られており、古くから「秋はもみじの永観堂」と言われているほど。例年の見頃は11月中旬~下旬ごろで、イロハモミジやオオモミジなど約3,000本が境内を鮮やかに彩ります。池泉回遊式庭園や境内の最も高い位置にある多宝塔などを、真っ赤な木々が囲む情緒ある風景を楽しむことができますよ。
そして、より幻想的な光景が広がる夜間ライトアップにも注目!17:30から20:30まで実施予定で、日中とは一味違った雰囲気を楽しむことができます。
■ 例年の見頃:11月中旬~11月下旬
■ 夜のライトアップ:【期間】2024年11月11日(月)~12月1日(日)【実施時間】17:30~20:30(21:00閉門)【拝観料】中学生以上600円
永観堂
■ 住所:〒606-8445 京都市左京区永観堂町48
■ アクセス:【電車】地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩約15分【バス】京都市営バス「南禅寺・永観堂道」下車後徒歩約5分
■ 拝観時間:9:00~17:00(秋の寺宝展期間〈11/11~12/8〉は9:00~16:00(17:00閉門))
■ 拝観料:【一般】600円【小中高】400円(秋の寺宝展期間〈11/11~12/8〉は一般1,000円、小中高400円)
京都を代表する観光名所の一つで、『古都京都の文化財』として世界遺産にも登録されている清水寺。
紅葉シーズンを迎えると、境内では約1,000本のヤマモミジなどが赤く色づき、毎年多くの人が紅葉目当てに訪れます。日本最大級の大きさを誇る三重塔と紅葉のコラボレーションなど、清水寺ならではの絶景を目にすることができます。そして「清水の舞台」として有名な本堂も見どころのうちの一つ!紅葉と京都市内の街を一望することができます。
そして、清水寺では年3回の夜間特別拝観が開催されており、11/18~11/30の期間中ライトアップが実施予定!約500基の照明で温かい光に照らされたヤマモミジが、京都の夜空に幻想的に浮かび上がるほか、『観音さまの慈悲』を表している一本の青い光(サーチライト)も放たれます。
また、秋の夜間特別拝観と同時期には、「月の庭」とも呼ばれ、国の名勝にも指定されている「成就院」の特別拝観も実施されますよ。
■ 例年の見頃:11月下旬~12月上旬
■ 秋の夜間特別拝観:【期間】2024年11月18日(月)~11月30日(土)【実施時間】17:30~21:30(21:00受付終了)
清水寺
■ 住所:〒605-0862 京都市東山区清水1丁目294
■ アクセス:京都市営バス「五条坂」下車後徒歩約10分、京都市営バス「清水道」下車後徒歩約10分
■ 拝観時間:【秋の夜間特別拝観期間】6:00~21:30(21:00受付終了)
■ 拝観料:【一般】400円【小中学生】200円
京都・東山に位置する高台寺は、豊臣秀吉の正室・北政所(ねね)が秀吉の菩提を弔うために建てた寺院です。重要文化財の開山堂や、北政所が秀吉のことを想いながら月を眺めたと言われる観月台、国の名勝指定の方丈前庭・波心庭など、沢山の見どころがあります。
ヤマモミジやイロハモミジなどが11月中旬~12月上旬に見頃を迎え、臥龍池の水面に紅葉が映り込む神秘的な景色などを楽しむことができます。夜空に色とりどりの紅葉景色が広がる人気のライトアップにも注目です。
■ 例年の見頃:11月中旬~12月上旬
■ 秋の夜間特別拝観:【期間】2024年10月21日(土)~12月10日(日)【実施時間】17:00~22:00(21:30受付終了)
高台寺
■ 住所:〒605-0825 京都市東山区高台寺下河原町526
■ アクセス:京都市営バス「東山安井」下車後徒歩約7分
■ 拝観時間:9:00〜17:30 (17:00受付終了)
■ 拝観料:【大人】600円【中高生】250円
桂川にかかる「渡月橋」や「竹林の小径」などで知られ、京の自然美を堪能できる嵐山。京都でも特に高い人気を誇る景勝地で、四季折々の美しい風景が広がります。
例年11月中旬から12月上旬にかけて見頃を迎え、赤や黄色などに色づいた山と渡月橋が一つになった景色は写真映えすること間違いなし!メインストリートの長辻通りには沢山の飲食店や土産店が点在しており、多くの人で賑わいます。京都グルメを楽しみながら、周辺を散策するのもオススメです。
■ 例年の見頃:11月中旬~12月上旬
嵐山
■ アクセス(最寄り):JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」、京福電車「嵐山駅(嵐電嵐山駅)」、阪急電車「嵐山駅」
嵐山(トロッコ嵯峨駅)~亀岡(トロッコ亀岡駅)を結ぶ嵯峨野トロッコ列車は、紅葉シーズンになると多くの人が訪れる人気の観光列車です。片道7.3kmを約25分間かけて走り、保津川沿いの紅葉や自然溢れる渓谷美などを列車から眺めることができます。特に景色が美しいところでは減速して走行!レトロな雰囲気のある列車から、秋色に染まった美しい景色をたっぷりと堪能できますよ。また、例年10月から12月にかけて実施されるライトアップでは、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
※紅葉のピークの時期には乗車券がすぐに売り切れてしまうことがあるため、JR西日本のインターネット予約サービス『e5489』で前売乗車券をご購入されるか、旅行会社のツアーにご参加されることをおすすめします。
■ 例年の見頃:11月中旬~12月上旬
嵯峨野トロッコ列車
■ アクセス:【トロッコ嵯峨駅】JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から徒歩約1分【トロッコ亀岡駅】JR嵯峨野線「馬堀駅」から徒歩約10分
■ 乗車運賃(片道/乗車区間にかかわらず均一):【大人】880円【小人】440円
臨済宗東福寺派の大本山・東福寺は京都五山の一つで、紅葉の名所としても人気。例年、紅葉の時期には約40万人もの人が訪れるとされており、この数はなんと年間参拝者数の半数にもなります。
人々のお目当ては、境内で真っ赤に色づいた約2,000本のカエデ。仏殿と開山堂を結ぶ「通天橋」からは「洗玉澗」という名の渓谷を見下ろすことができ、赤・黄・橙に染まった美しい紅葉の景色が目の前に広がります。
東福寺には紅葉以外の見どころも沢山あります!禅宗三門としては日本最古で最大の「三門」(国宝)や、龍の天井画で知られる法堂、国指定名勝の本坊庭園など、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
※昨年(2023年)には、完全予約制で夜間拝観も実施されています(2024年の実施情報は8/21時点ではありません)
■ 例年の見頃:11月中旬~12月上旬
東福寺
■ 住所:〒605-0981 京都市東山区本町15丁目778
■ アクセス:【バス】京都市営バス「東福寺」下車後徒歩約4分【電車】京阪電車「東福寺駅」から徒歩約10分、JR奈良線「東福寺駅」から徒歩約10分
■ 拝観時間:【11月~12月第1日曜日までの期間】8:30~16:00受付終了(16:30閉門)
■ 秋季拝観料(11/9〜12/1):〈東福寺本坊庭園(方丈)〉【大人】500円【小人】300円〈通天橋・開山堂〉【大人】1,000円【小人】300円
後醍醐天皇の菩提を弔うため、足利尊氏によって創立された臨済宗天龍寺派の大本山。一番の見どころは、世界遺産にも登録されている「曹源池庭園」です。臨済宗の禅僧・夢窓疎石(むそうそせき)によって作庭された池泉回遊式庭園で、嵐山・亀山を借景にしています。秋になると、赤やオレンジに色付いた木々が見頃を迎え、水面に映り込んだ紅葉の風情ある光景を楽しむことができます。
■ 例年の見頃:11月中旬~12月上旬
天龍寺
■ 住所:〒616-8385 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
■ アクセス:【電車】京福電車「嵐山駅(嵐電嵐山駅)」から徒歩約2分、JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から徒歩約13分、阪急電車「嵐山駅」から徒歩約15分【バス】京都市バス「嵐山天龍寺前」下車後徒歩すぐ、京都バス「京福嵐山駅前」下車後徒歩すぐ
■ 参拝時間:8:30~17:00(16:50受付終了)
■ 参拝料:〈庭園〉【高校生以上】500円【小中高生】300円〈諸堂〉庭園参拝料に300円追加〈法堂「雲龍図」特別公開〉別途500円
元天台宗寺門派の単立寺院。約800年の歴史があり、応仁の乱の戦火を避けるために現在の岩倉の地に移ったとされています。見事な「床もみじ」を見れることで有名で、磨きぬかれた黒い床に映り込んだモミジを楽しむことができます。また、初夏には「床みどり」を見ることができます。
※実相院門跡の床もみじは通年撮影禁止となっています。
■ 例年の見頃:11月上旬~12月上旬
実相院門跡
■ 住所:〒606-0017 京都市左京区岩倉上蔵町121
■ アクセス:【電車】叡山電車鞍馬線「岩倉駅」から徒歩約20分【バス】京都バス「岩倉実相院」下車後徒歩すぐ
■ 参拝時間:9:00~17:00
■ 拝観料:【大人】500円【小中学生】250円
国宝・阿弥陀三尊像が安置されている往生極楽院などで知られる三千院。一面に青い苔とスギやヒノキの木々が広がる「有清園」では、赤く染まった紅葉や地面に落ちた葉などの風景を楽しむことができます。また、江戸時代の茶人・金森宗和によって修築されたとされる池泉観賞式庭園「聚碧園」では、客殿から紅葉を眺めることができますよ。
■ 例年の見頃:11月中旬~11月下旬
三千院
■ 住所:〒601-1242 京都市左京区大原来迎院町540
■ アクセス:京都バス「大原」下車後徒歩約10分
■ 拝観時間:9:00~17:00(【11月】8:30~17:00【12月~2月】9:00~16:30)
■ 拝観料:【一般】700円【中高生】400円【小学生】150円
“学問の神様”菅原道真公を御祭神として祀り、全国に約1万2000社ある天神社・天満宮の総本社。梅や紅葉の名所としても知られているほか、受験シーズンになると合格祈願のため受験生が多く訪れるスポットです。
かつて豊臣秀吉が築いた土塁「御土居(おどい)」が史跡に指定されており、秋には「もみじ苑」として約350本のカエデが綺麗に色づきます。朱塗りの太鼓橋「鶯橋」と紅葉のコラボレーションも必見!日没以降のライトアップ時には、より一層幻想的な光景を鑑賞できますよ。もみじ苑では高低差もあるため、様々な角度から紅葉を楽しむことができるのも魅力ポイントのうちの一つ。苑内の南では、竹林も見ることができます。
■ 例年の見頃:11月中旬~12月上旬
■ もみじ苑公開:【期間】2024年10月25日(金)~12月8日(日)【時間】9:00〜16:00(15:40受付終了)【入苑料】大人1,200円、小人600円(茶菓子付)
※ライトアップは11月11日(月)~12月8日(日)日没~20:00(19:30受付終了)で実施予定
北野天満宮
■ 住所:〒602-8386 京都市上京区馬喰町
■ アクセス:【バス】京都市バス「北野天満宮前」下車後徒歩すぐ【電車】京福電車「北野白梅町駅」から徒歩約5分
■ 参拝時間:6:30~17:00
天授庵は、臨済宗南禅寺派の寺院・南禅寺の塔頭の一つ。臨済宗の僧で南禅寺開山の無関普門(むかんふもん)を祀るために建立されました。
それぞれ違った趣のある2つの庭園がある天授庵。白砂と紅葉が一緒になった景色を、縁側からゆったりと眺めることができる「枯山水庭園」と、水面と真っ赤に染まった木々のコントラストが印象的な「池泉回遊式庭園」があります。例年ライトアップが実施されていましたが、2024年の開催は未定です(2023年度は開催中止)
■ 例年の見頃:11月中旬~11月下旬
天授庵
■ 住所:〒606-8435 京都市左京区南禅寺福地町86-8
■ アクセス:【電車】地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩約10分【バス】京都市バス「南禅寺・永観堂道」下車後徒歩約10分
■ 拝観時間:9:00~16:45(11/15~2月末は16:30まで)
■ 拝観料:【一般】500円【高校生】400円【小中学生】300円
臨済宗妙心寺派の寺院・龍安寺は、京都市右京区に位置。1450年に創建され、「古都京都の文化財」として世界遺産にも登録されています。
龍安寺の見どころといえば、国の史跡・特別名勝に指定されている方丈庭園の石庭。世界的にも有名な枯山水の石庭で、1975年には当時のイギリス女王・エリザベス2世が訪問しています。庭園の一面には15個の石が点在しており、塀の向こう側に広がる紅葉との景色が人気です。ほかにも、四季折々の風景を楽しめる鏡容池では、水面に映り込むモミジを見ることができます。
■ 例年の見頃:11月下旬〜12月上旬
龍安寺
■ 住所:〒616-8001 京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13
■ アクセス:【電車】京福電車「龍安寺駅」から徒歩約7分【バス】京都市バス「立命館大学前」下車後徒歩約7分
■ 拝観時間:【3月~11月】8:00~17:00【12月~2月】8:30~16:30
■ 拝観料:【一般】600円【高校生】500円【小中学生】300円
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タビックスナビ編集部